私が軽井沢へ通うきっかけになったのは、たがみよしひさ氏の漫画「軽井沢シンドローム」でした。私のいた大学のセミナーハウスが軽井沢にあり、そこでのゼミ合宿が終った後に自転車を借りて漫画ゆかりの地を散策したのが初めてでした。
その中に喫茶店「ら・くか」のモデルになった「古月堂」がありました。味の良さ、店の雰囲気、値段の安さ等に惹かれて軽井沢に行くたびに立ち寄っていました。それも1日に何回も。
過日、前出のたがみ氏のツイッターで「古月堂」が今年で店を閉めるとツイートしてました。ショックでした。繁忙期のみとはいえ、マスターとバイトと思しき方の2人で40年近くやってこられたのですから、仕方がないかとは思います。でも、寂しさはぬぐえません。
思い起こせばこの30年近くで軽井沢も随分変わりました。「離山房」は経営者が変わられたようですし、「アリスの丘」のティータイムは森村さん亡き後少し変わった気がします。レイクニュータウンも相当様変わりしました。
一方で新しくできたものも相当あります。特に塩沢湖周辺は良い意味で大きく様変わりしています。失ったものを嘆くよりそのようなものに目を向けるべきなのでしょう。
変わりゆく軽井沢がこの後どうなっていくのか、見届けてみたいと思っております。